祖父の死

 

昨日、祖父が亡くなった。

 

折しも、今日から冬休みを頂いていたので、あと一日頑張ってくれれば…というところではあったが、おかげでこの後の葬儀や告別式にはすべて参加できるし、職場にも全く迷惑をかけずに済んだ。めぐりあわせなのか、祖父がこの日を選んでくれたのか。

 

祖父はいろいろとタイミングがいい人だった。

まず、このタイミングは祖父と一緒に暮らしていた従妹の受験や大事な試験がない。

倒れたタイミングも完璧で、自分の就職が決まり、従妹の大学進学・就職が決まり新しい人生をスタートさせた4月1日だった。それがすべてではないが、これが2,3か月前だったらみんな少なからず動揺していただろう。

 

祖父の娘である、自分の母にとっても良かったみたいだ。

母親は自分が配属地に独り立ちしてそのショックが相当あったらしいが、祖父が入院してそれどころではなくなったらしいし、祖父と最後に向き合ういいきっかけになったようだ。

 

寂しんぼの祖父らしく、最後はほとんどの孫や息子娘婿に見守られて亡くなったようで、若い頃の苦労は想像できないほどあっただろうが、晩年は人並み以上に幸せだったのではないか。

 

同期には強がりを言ったが、本音を言うと少し寂しい。

口数の少ない人だし人当たりは良くはなかったが、昭和の不器用な男というイメージ。

草鞋の作り方を教わったのはいい思い出だ。祖父は、口数こそ少なくともその背中や少ない言動で若い人に大切な何かをきちんと伝えられる人だった。自分もそういう老人になりたいなって思う。

 

まだ亡くなったばかりで整理できないが、少しずつ消化していきたい。