長野
祖父母は元気だった。
祖母は髪こそ染めなくなり完全な白髪になり、歩くときに腰が曲がってしまうが、会話も普通にできるし、すたすたと歩くことができて、祖父の面倒をよく見てくれている。
自分や家族のことが心配でならないようで、行くと色んなことを聞いてくれたり、話してくれたりする。
祖父は、杖なしでは歩くことはほぼ不可能だし、部屋のなかをゆっくり歩くのが限界という感じ。耳も遠くなったし、話していることも理解できたり理解できなかったり。トイレの頻度は一時期より少なくなったが、気になって仕方がないみたいだ。
人の良さや心配性なところは変わらず、車のことや、帰る時間などは相変わらず心配してくれる。
父と、祖父母を車イスで病院の外に連れ出し、写真をとって別れた。
この一年位で、祖父母をとりまく状況は大きく変わってしまったが、二人は相変わらず支え合って、懸命に生きている。
いつか来た道 いつか行く道
本当にその通りだと思う。
どうせなら、少しでも良い道にしてあげたいし、自分も良い道を進みたいと思う。
できるだけ、近いうちに顔を見せよう。