小さな伝説の向こう側に
同期が転職を考えている、と言い出したのは突然のことだった。
こちらに来てからというもの、激務に次ぐ激務。冗談じゃなく寝る時間も少なかったはずで、その中で転職先を探して内定までもらったのだから、相当な覚悟と辛さだったのだろう。
本当に彼のことは頼りにしていたし、長く付き合っていくものだと思っていて、今はただただ寂しい。
もっと力になりたかったけれど、こっちもこっちで忙しかったし、まだまだ力不足だった。
うーん、頼りしにてたし彼のことは本当に好きだったんだ。自分も辛いけど、あいつも頑張ってると思うと頑張れたし。
うーん、想像もつかないなぁ、彼がいないのは。
まずは残り少ないであろう彼との時間を大切にするか...うーん...